当ブログは「ハイブリッドカーオーナーがドライブして気付いたコト」をテーマとしています。
しかし、ホンダの最新のハイブリッドシステムを知らないまま、というのもどうなのかなと思っていました。
そこで今回は、
日ごろお世話になっている「ホンダカーズ東京中央 豊島店」さんのご厚意で、
フィット20周年 特別仕様車 Maison(メゾン)のe:HEVモデルに試乗させていただきました。
我が家のフィット3ハイブリッドとも比較しながらご紹介していきます!
どうも!
ハイブリッド・カーライフのセッジです!
e:HEVシステムは、ホンダのフラッグシップスポーツカー「シビック e:HEV」にも搭載されているコトから、今注目のハイブリッドシステムとも言えるのでは無いでしょうか?
今回はセッジ自身もe:HEV初体験!
同じホンダのハイブリッドシステムでありながら、別物とも言えるドライブ感覚をお伝えできればと考えております!
フィット20周年 特別仕様車 Maison
HR-Vを20年以上乗ってきた私としては「フィットは新しいクルマ」という認識でしたが、なんと2021年で20周年を迎えていました。
HR-Vが最初に発売されたのが1998年ですので、実は3年くらいしか違いがないのですね。
フィットの現行モデル、通称フィット4が最初に発売されたのは2020年ですが、2021年で20周年になるコトを記念して、特別仕様車「Casa(カーサ)」と「Maison(メゾン)」が発売されました。
今回試乗したのは、Maisonです。
ボディカラーはMaisonのフィーチャーカラーであるローズゴールドメタリック。
ベースグレードとなっているHOMEと比較すると、
Maison専用シート、運転席&助手席シートヒーター、センターアームレスト、16インチアルミホイール、といったモノが標準装備されているコトが違います。
HOMEの標準税込価格は2,117,500円、
Maisonの標準税込価格は2,267,100円、
と価格差は約10万円なのでかなりお得な仕様になっています(両車ともにFFの価格)。
フィット e:HEVとフィット3の違い
フィット e:HEVを少し運転した程度では多くを理解しているとは言いにくいです。
それでもウチのフィット3(フィットハイブリッド)とは、乗り心地やドライブ感覚について明らかな違いを感じましたのでそれを元にお話していきます。
フィット e:HEVは発進・加速がスムーズ
これは意見が別れるところだと思いますが、
フィット3はDCT(多段変速機)のため、まるでマニュアル(MT)かのような加速感です。
オートマチック(AT)の日本車の多くはCVT(無段変速機)が使われており、MTを運転したコトがない人はギアチェンジによる変速ショックを感じた経験がないかもしれません。
そのためフィット3ではその変速ショックがギクシャク感を生み出し、それを嫌う人もいるようです。
フィット e:HEVは電気式CVTを使用しているため、その変速ショックはありません。
スルスルスル…っと走り出し、スムーズに加速していきます。
CVTは2つの滑車(プーリー)の間に動力を伝える金属ベルトを巻き、その滑車の横幅を変化させ、ベルトの直径を変化させて連続的に変速できる仕組みです。
しかしどうもe:HEVのCVTはちょっと違うようです。
滑車とベルトを使う代わりにモーターで制御してCVT的な走行になるようにしているので、疑似CVTというのが正しいようです。
フィット e:HEVはまるで電動車?エンジン音が静か!
フィット e:HEVはエンジンとモーターが協力しあう関係のシステムです。
時速80km未満ではエンジンではなく必ずモーターで走行します。
つまり、時速80km未満ではエンジンは「発電機」となり、その電力でモーターを回して走行しているのです。
そのため市街地走行ではバッテリーに充分な電力が貯まっている場合はエンジンは停止しています。
電力が大きく減ってくるとエンジンが回転して発電するようになります。
発電時はもちろんエンジン音が鳴りますが、走行に使うほどの回転数にはならないようで、エンジン音も非常に静かです。
一見、日産のe-Powerシステムに似ていますが、80km以上の高速時になるとエンジン直結走行になるコトが違います。
モーターは低速時に強く高速時に弱い、エンジンは低速時に弱く高速時に強いというそれぞれの特性があるため、お互いの弱い部分を補っています。
しかしながら市街地でエンジンが直結するような速度は出せませんし、試乗車で高速に乗る勇気も無かったので、今回の試乗ではモーター走行のみの体験となりました。
フィット3ハイブリッドの場合は、20kmくらいまではモーターのみでの走行が可能ですが、それ以上の速度になるとエンジンが始動します。
以降、目標速度になったら90km未満であればモーターによる定速走行が可能です。
こういった仕様のため、フィット3ではエンジン音を感じるシーンが多々あります。
フィット3に初めて乗った時は「静かなクルマ」だと思ったものですが、
本当の意味で「エンジンを持ちながら静かなクルマ」なのはフィット e:HEVでした(笑)
ナビ画面が大きく、標識がメーターに表示される
フィット3と比較してもナビ画面が大きくて見やすいです。
これはこの数年のクルマの傾向かもしれません。
フィット3のナビ画面と比較すると1.5倍くらいはありそうです。
フィット3もフィット e:HEVも、どちらもHonda internaviを使用しているので使い方はほぼ同じです。
けれども、画面が大きい分、分割表示になった時に見やすさが全然違うと感じました。
また、たとえば左折・右折などをする時、どのレーンにいれば良いのかと交差点でナビ画面を注視するのは危険ですよね。
この時どのレーンにいれば良いのか、速度メーター(マルチインフォメーションディスプレイ)に表示されるようになっています。
目線が車内中央に行き来するのと比べると、とても安全で良いと感じました。
また、制限速度やはみ出し禁止などの標識が表示されるのも助かります。
安全運転支援機能が充実している
まず機能というより「設計」というべきかもしれませんが、
フロントウインドウを支えるAピラーと呼ばれる部分が、これまでのクルマではあり得ないくらいに細いためとても視界が広いです。
HR-Vからフィット3に乗り換えた時も「視界が広くなった」と感じましたが、
それと比べても比較にならないくらい広いです。
また写真上部、ミラーの上にあるのがフロントワイドビューカメラで、これにより前方のクルマとの車間を自動確認しています。
この機能はフィット3にもありますが、それよりもさらに範囲が広くなっており、
これを利用するACC(アダプティブクルーズコントロール)により、渋滞時の追従も可能になっています。
また「視覚情報」だけでなく、前方・後方にはソナーが設置され、接近するモノや人を感知し、衝突軽減や後方誤発進抑制機能なども用意されています。
これらの機能をまとめて「HONDA SENSING」といい、フィット4全車に標準装備されています。
フィット3では、カメラセンサーとシティブレーキアクティブシステムのみなので、この辺りはちょっとうらやましいです。
特に意識しなくても低燃費!
今回はフィット e:HEVで片道10km、往復で20kmほど走行してみました。
ウチのクルマ、フィット3のi-DCDは燃費を伸ばすにはコツが必要です。
主に運転の仕方、アクセルワークで燃費が左右されるコトを以前の記事で書いています。
そこで、試乗する前日までe:HEVのコツを調べてみましたが、 i-DCDほどはっきりしたコツというモノが見つかりませんでした。
そのためフィット e:HEVで燃費を伸ばすための予備知識がほぼ無い状態でのドライブになりました。
今回の走行は、市街地かつ都内で少し渋滞になりましたが、
e:HEVのコツがわからない状態でもリッター25.1kmになっていました。
ということは、i-DCDのように燃費走行を意識しなくても、
フィット
e:HEVに慣れていない人が乗っても燃費がいいクルマであると言えそうです。
まとめ:ドライブ感覚は好みが別れそう
最後までご覧いただき、ありがとうございます!
今回は「ホンダカーズ東京中央 豊島店」さんのご厚意で、フィット20周年 特別仕様車 Maison(メゾン)
e:HEVタイプを試乗させていただきました。
フィット3は過去のクルマですし「新車が好き」という方はフィット e:HEV一択となるでしょう。
ですが、ホンダには「Honda認定中古車U-Select」というサービスもあり、
品質の高い中古車を手に入れるコトもできます。
その上でもう一度フィット e:HEVとフィット3ハイブリッドを比較して、最後のまとめとしたいと思います。
高級感と乗り心地の良さを求めるならフィット e:HEV
試乗して走り出してすぐ感じたのが「とてもフワフワしてる」という感覚でした。
コンパクトカーでこのフワフワ感はなかなか無いと思います。
路面の状態を全く感じないというコトは無いのですが、かなりソフトな足回りですね。
また、今回お借りしたのが特別仕様車…というコトもあったのだと思いますが、インテリアが全体的に高級感を感じます。
運転支援系機能も充実していますので、安心してドライブできるというのも良いポイントです。
それと、これまでのクルマがノーマルのガソリン車、かつATだった人にもオススメです。
なぜならば、シフトレバーが昔ながらのストレートタイプだからです。
「エンジンで発電してモーターを回す」という仕様上、レスポンスが少し遅い感覚があるのでスポーティさを求めるとマッチしにくいかもしれませんが、
フィット4は「HOME」であったり「Casa」「Maison」など「家」に関係するタイプ名称があるコトから「居心地の良さ」をコンセプトにしているクルマだと言えるでしょう。
スポーティさと運転の楽しさを求めるならフィット3ハイブリッド
けしてフィット3ハイブリッドの乗り心地が悪い…というわけではないのですが、
「フィット e:HEVと比べると…」というところです。
むしろ初めて乗った時は「乗り心地が良い」と思ったくらいですので…。
ウチのフィットはスチールホイールですし、タイヤがオールシーズンであるコトも関係しているかもしれません。
ただ、硬い感触はありません。
長く乗っていてもあまり疲れは感じないのです。
乗り心地を、ソフト・ミドル・ハードとするならば、
フィット
e:HEVはソフト、フット3はややソフト寄りのミドル、といったところです。
スポーティさや運転の楽しさという観点ではシビックを圧縮したような外見だったり、
DCTやエンジン主体のハイブリッドというコトでレスポンスも早いので「燃費の良いガソリン車」という感覚を楽しむコトができます。
正直にいって、インテリアはあまり高級感はありません。
「ハイブリッドという先進性」を打ち出したような未来的なデザインになっています。
シフトレバー周りが特にその傾向があるのですが…プラスチック感が強すぎて、もうちょっとなんとかならなかったかな…とは思います。
またシフトレバーについては、当時のハイブリッドの流行り(?)もあって操作が独特で、初めて乗る人はとてもとまどうでしょう。私はもう慣れましたが(笑)
以上、我が家のフィット3ハイブリッドと比較しながらのフィット e:HEV Maison試乗レビュー。
これにて終了となります!
クルマに何を求めるか、といえば最も重要なのは「安全に走行できるコト」ですが、
長く付き合う道具である以上、自分との相性も大事ですよね。
願わくば、この記事があなたのクルマ選びの参考になるよう祈っております!
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