フィット3ハイブリッドは、2022年1月下旬に納車された我が家のクルマです。
5年落ちの中古として手に入れましたが、早いものでもう半年以上経ちました。
2モーターハイブリッドの現行のフィット e:HEVとは違い、
1モーターハイブリッドのi-DCDを使用しています。
一昔前のシステムではありますが、これはこれなりの魅力があります。
どうも!
ハイブリッド・カーライフのセッジです!
これまでにフィットe:HEVや、トヨタのアクアのレポート記事を書いてきました。
そこで必ずその記事の主役のクルマと我が家のフィットを比較していたのですが…。
いまさらながら考えてみたら、我が家のフィット自体をキチンと紹介していなかったコトに気づきました。
ホンダの中古車かつハイブリッドの場合、もっとも検索にヒットしやすいのが、このi-DCD版のフィットになります。
今回はこの我が家のクルマ、三代目フィットこと、
ホンダ・フィット3ハイブリッドについてレビューします!
フィットは小さいのにイカツイ?!
ではまずはエクステリア。
ボディのデザインからご紹介します。
現行のフィットe:HEVは「柴犬」をイメージした、やや丸っこいデザインです。
それに対してフィット3は車長が短いのは共通しますが、全体的にはシャープでイカツイイメージを与えます。
これはホンダ車のフロントのデザインの特徴でもあります。
「ソリッドウイングフェイス」といって、多くのホンダ車が採用しているデザインです。
特にこのフィット3の販売時期と被っていた、先代の10代目シビックがその代表格とも言えるでしょう。
フィット3はその10代目シビックを少し丸くして、全長を圧縮したようなイメージがあります。
そのためか、女性よりも男性の方が好む人が多いともいわれています。
フィット e:HEVほどではないが広い視界
つづいてインテリアです。
現行のフィットe:HEVはAピラー(フロントガラスを支える柱)が細いので、それに比べるとせまいですが、以前乗っていたHR-Vと比べると視界が広くなった印象をもちました。
Aピラー自体は結構太いのですが、その分Aピラー下の三角窓があるため、前方視界が広く感じるのかもしれません。
また、このようにコックピットを見るとインテリアも気になってきますので解説します。
ダッシュボードはソフトパッドになっていますが、内側のドアハンドルや、ドアアームレストなどはプラスチック感が強いです。
そのため高級感を感じる部分とそうでない部分が混在しているような状態です。
質感はさておき、カタチとしては「先進的なハイブリッドのイメージ」を打ち出したような未来的なデザインになっています。
フィットのシフトレバーはプリウスっぽい?!
シフトレバー周りがもっともプラスチック感が強い部分です。
もうちょっとなんとかならなかったかな…とは思います。
シフトレバーについては、当時のハイブリッドの流行りなのか操作方法がプリウスのそれと似ています。
私はもう慣れましたが、初めて乗る人はとまどうかもしれません。
シフトレバーの操作が横に動かして前後に引く、という動かし方になるので、MT経験者は一瞬思考停止しそうです。
というのもMTであれば「右上」は3速か5速がある場所、つまり「前進」です。
しかし、このシフトレバーだと「リバース=後進」になるため、思考としては前に進もうとしてるのに後ろに進む状態になるからです。
私がMTを運転していたのはかなり前のコトでしたので、MTのクセが残っているとは思っていませんでしたが…。
習慣とはおそろしいモノですね。
MM思想の象徴!広い車室!
フィット3は全長3,955mm、全幅1,695mmとなっています。
小さいクルマですから、当然車室もせまい…と思われるかもしれません。
このあたりはホンダマジック!という感じで、車体は小さいのに車室はかなり広いのです。
これは「MM思想(マンマキシマム・メカミニマム)」といって、人のための空間は大きく、機械のための空間は小さくというホンダの設計思想によるモノです。
このMM思想をささえているのがセンタータンクレイアウトというホンダ独自の技術です。
フィットでは一般的には荷室に配置される燃料タンクを前席の下に配置されています。
これにより、5ナンバーかつコンパクトカーとは思えないほどの広い車室が確保できたというわけです。
私は身長170cmですが、後席に座った場合膝から前席までに拳3個分強の距離があります
センタータンクレイアウトではなかった前車HR-Vでは拳1~2個分しかなかったので、車体は前より小さくなりましたが、車室は広くなったと感じています。
フィットの荷室も意外と広い
フィットはセンタータンクレイアウトによって広い車室を確保するコトができています。
そうすると荷室はせまくなってしまいそうですよね?
私はよく東京~長野間を行き来するので、前車HR-VではデスクトップPC一式と家族4人分の荷物を積み込んでいました。
フィットで同じコトをしたら…とてもじゃないですがそこまで入りません😅
ですが、それでもコンパクトカーとしては広い荷室だと思います。
写真ではタイヤハウス部分が荷室内に張り出しています。
そういった出っ張りを除くと…
横幅102cm、奥行68cmとなっています。
うちのデスクトップPCは横幅21cm、奥行35cmでしたので、4つまでなら並べておくことができるコトになります。
もうデスクトップPCを毎回長野まで運ぶ…というコトは無いと思います。
でも、どうしてもたくさん荷物を運びたいとなった場合は、後席を倒せば奥行151cmの巨大な荷室にするのも可能です。
また、センタータンクレイアウトの恩恵で、後席の下は空洞になっていますので、チップアップすれば背の高い荷物を積むコトもできます。
フィットのドライブ感覚について
フィット3ハイブリッドのドライブ感覚についてです。
ハイブリッドカーに乗る前の私の漠然としたイメージは、
「モーターアシスト自転車の自動車版」でした。
確かに初期のハイブリッドカーはそんな感じだったようです。
ホンダのハイブリッドは「スポーツハイブリッド」という位置づけで、
どれも「燃費の良さと運転の楽しさを両立したい」というコンセプトは共通ですが、
- 初代インサイトやフィット2、CR-Zなどで使用されたIMA
- フィット3やフリードなどで使用されているi-DCD
- 現行のフィット4や11代目シビックなどで使用されているe:HEV
とおおむね三種類のハイブリッドシステムになっています。
IMAがまさに「モーターがエンジンをアシストする」システムで、
i-DCDはそのIMAを発展させて動力分割機能をつけ、EVモードを可能にして、
e:HEVになると「エンジンがモーターをアシストする」逆転した関係になっています。
e:HEVの場合は60~80km以下の速度では常にモーターで走行しますので、電気自動車に似た走行感覚とも言えます。
また、エンジンによって発電するため、エンジンの回転音と実際の加速感にタイムラグを感じるコトがあります。
※これは2022年のマイナーチェンジ版フィットe:HEVや、シビックe:HEVでは解消されているとのコト
我が家のフィットに使われているのはi-DCDです。
こちらは基本的にエンジンが主役の方式です。
- 走り出しのアシスト
- 加速時のアシスト
- 目標速度に達したあとの定速走行
- 減速時の回生ブレーキ
といった場面でモーターが使用されます。
純ガソリン車と比べると、バッテリーやモーターの分車体が重くなる傾向がハイブリッドカーにはあります。
しかし、うちのフィットに乗っている限りですが、
必要なところに必要なだけモーターの力が使われているので「車体が重い」という印象がありません。
フィット3ハイブリッドはエンジン110馬力+モーター29.5馬力、システム最大出力は137馬力となっており、いろんな所でキビキビと走ってくれています。
加速時はエンジンの方が先に回転数が上がり、1テンポ遅れてモーターが後押しする
…という加速感になるので、モーターがターボのような役割をしているイメージです。
そしてこの世代のホンダハイブリッド車は「変速感」があるのが特徴です。
i-DCDシステムはDCT(デュアルクラッチトランスミッション)を採用しているため、速度の変化とともにギアが変わっていきます。
今の日本のAT車はほとんどがCVT(無段変速機)です。
しかしDCTは例えて言うならば「クラッチ操作がないMT」のような感覚があります。
フィットを始めとするi-DCDを使ったクルマは、
「ハイブリッドでありながら純ガソリン車のような感覚」を持つ個性的なドライブ感覚のあるクルマといえるでしょう。
中古のハイブリッドを探している人にオススメ
どのようなクルマを選ぶかは人それぞれではあります。
私のように「一生ホンダ車!」という人もいれば、
「一生トヨタ!」「一生日産!」「一生マツダ!」「一生…」という人もいるでしょう。
そして「どうせ買うなら新車がいい!」という人がいるのももちろんです。
しかし、流行病や戦争、円安などなど、さまざまな要因で新車を作るための材料がなかなか日本に入ってこないという状況です。
となると新車が納車されるまでとても時間がかかってしまいますね。
ホンダのハイブリッドは現在はe:HEVが主流ではありますが、現行車でもi-DCDを搭載しているクルマもありますし、何より中古車の多くはi-DCDです。
「手頃に手に入れられるハイブリッドの中古車」というのも、選択肢としていかがでしょうか?
フィット3ハイブリッドであれば、燃費も良く、走りもそれなりに楽しめ、車内も広い、
とメリットの多いクルマといえます。
ぜひ、あなたも検討してみて下さい。
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