ハイブリッドカーを運転していると、やはり気になるのが「燃費」。
燃費計を注視しすぎるのはキケンなので、私は主に信号待ちなどでチェックしています。
ハイブリッドカーに乗る理由は、まず「燃費が良いコト」があげられます。
でも、いつも燃費が良いわけでもないんですよね。
我が家のクルマ、フィット3ハイブリッドで10000kmほど乗ってみて、
「燃費が良い時と悪い時」
の傾向がわかってきました!
どうも!
ハイブリッド・カーライフのセッジです!
ハイブリッドカーにも、
「マイルドハイブリッド」や「パラレル方式」と呼ばれる、
走行はエンジンで、モーターは発進時や減速時に利用する方式、
「シリーズ・パラレル方式」と呼ばれる、
走行状態によりエンジンとモーターを使い分ける方式、
「シリーズ方式」と呼ばれる、
エンジンは発電機として使い、つねにモーターで走行する方式があります。
私が乗っているフィット3ハイブリッドはi-DCDというシステムを搭載しており「パラレル方式」にあたります。
しかしこのi-DCDはDCT(デュアルクラッチトランスミッション)を使用した複雑な制御で、モーターのみの走行も可能なかなり「シリーズ・パラレル方式」に近いシステムになっています。
ホンダのハイブリッドは現在完全なシリーズ・パラレル方式のe:HEV(i-MMD)が主流です。
旧型であるi-DCDは良い時と悪い時の差があるモノの、良い時はe:HEVよりも良い燃費になるコトも多いので…。
今回は私が体験した燃費が良くなる状況と悪くなる状況をまとめてみました。
ハイブリッドカーの燃費が良い時
まずはポジティブ情報。
燃費が良くなる状況からまとめてみますね。
郊外走行
私は東京に住んでいますが、2ヶ月に1~2回長野にでかける用事があります。
主に諏訪地域を拠点に活動する形になります。
長野は基本山ばかりの県ですので、
峠道など多めの坂と、市街地など適度な平地があり、信号の間隔が長い。
こういう地形だと一定の速度で走行できるため、i-DCDはとても相性が良く、郊外での走行はリッター30km前後になりやすいです。
峠道下り
i-DCDは…というより、ホンダのハイブリッドは「スポーツハイブリッド」がうたい文句です。
エンジンのみでもi-VTECのような「燃費と走り」を両立しようする、ホンダイズムのようなモノがあるのですが、その思想はハイブリッドになっても継承されています。
したがって、峠道の下り坂、システム的に得意なんですよね。
長い下り坂が続けばエンジンは停止して回生し続けますので、すぐにハイブリッドバッテリーが100%近くになります。
ただ、i-DCDには、バッテリーが100%になると回生しなくなるという仕様(?)があるので、適度にモーターで走行して100%にならないように電力消費する必要があります。
下りで回生、平坦な道になったらモーター走行、また下りになったら回生…
と続けていくと、ふもとに下りる頃にはリッター50km以上になっていた、などというコトもありました。
高速道路
私が利用した経験のある高速道路は、首都高、中央道、関越道、常磐道、京葉道、東名道です。
このうち、中央道、関越道、常磐道については、上り(東京に戻ってくる方)ですとリッター30km前後になるコトが多いです。
上りが燃費が良くなる理由はこれらの高速道は高いところから低いところに下ってくるからですね。
つまり峠道の下りと同じ理由がなりたつのです。
東名道は上記3つの高速道路と違い高低差が少ないですが、一定の速度で走行できるため、こちらも渋滞さえなければリッター30km前後になりそうです。
さらにi-DCDの場合、高速域ではエンジン走行になります。
モーターは低速域に強く高速域に弱い、エンジンは低速域に弱く高速域に強いという特性があります。
高速道路で完全にエンジン主体になるのはリーズナブルといえます。
そしてエンジンはi-VTECです。
つまり、元々「燃費と走り」を両立したエンジンですので高速で走ればi-VTECの本領を発揮するコトになるのです。
さらに加速が必要になった時はエンジンとモーターが協調します。
気温が安定している時
ハイブリッドカーの燃費には外気温も関係します。
これはハイブリッドカーだけでなく、電動車(EV)も関係してくるようですね。
なぜ関係してくるのかといえば…大容量バッテリーです。
現在のハイブリッドカーや電動車は大容量バッテリーにリチウムイオン電池を使用しているのがほとんどです。
リチウムイオン電池といえば…iPhoneなどスマートフォンにも使われています。
長く使っていると…とても熱くなりますよね。
つまり、バッテリーを冷やす必要があります。
外気温が高いと冷えにくくなるので、気温が安定している時がもっとも効率が良くなるといわれています。
ハイブリッドカーの燃費が悪い時
それでは…ネガティブ情報です😅
燃費が悪くなる状況をまとめてみます。
「燃費が悪くなる」といっても「燃費の良い純ガソリン車」よりは低燃費になります。
都内での走行
半年以上乗ってみてわかりましたが、
フィット3ハイブリッド=i-DCDは都内での走行と相性が悪い…とまではいいませんが、相性が良いともいえないようです。
もし都内の道路の信号が少なく信号の間隔が長ければ、そして渋滞が起きないとしたら、
郊外走行と同じくかなり低燃費になるでしょう。
しかし、この条件は特に都心に近くなればなるほど無理がありますよね。
i-DCDはエンジン主体のハイブリッドのため、ストップ&ゴーを繰り返す状況では本領を発揮できないようです。
逆にe:HEVの場合は80km未満の速度では全てモーターで走行するため、i-DCDと比較すると都内での走行でも安定した燃費になるようです。
峠道上り
峠道の下りはとても相性が良いといえたのですが、上りはむしろ相性が悪いです。
「燃費の良い純ガソリン車」と同程度になります。
上り坂を上るには大きな力を必要とします。
i-DCDの場合は大きな力が必要な時、すなわち坂を上る・加速するといった状況では、エンジンとモーターが協調して強い回転力を生み出します。
ということは上り坂が続く場合、
モーターを回すために電力をどんどん消費し、電力が無くなれば当然エンジンだけで回転力を生み出すので、充電しにくくなってしまいます。
モーターが回せないほどバッテリーが減ったハイブリッドカーは、要するに普通のガソリン車になってしまいますので、燃料をたくさん消費してしまいます。
上り下りが同程度であれば燃費は良くなると思いますが…。
気温が極端な時
良い時に書いていた「気温が安定している時、もっとも効率が良くなる」の逆の状況が起こります。
バッテリーの効率が悪くなるのです。
- とても寒い時:バッテリーからの電力が不安定になる
- とても暑い時:バッテリーが冷えにくくなり、エアコンなどの電力消費が高くなる
電動車の場合は、水冷式のバッテリーもあるようですが、
ハイブリッドカーの場合はバッテリーが(電動車に比べると)小さいためか、空冷式がほとんどのようです。
ただ、個人的にはいわれているほど、冬場の燃費の悪さは感じていません。
それこそ常に0度以下になる冬の長野にもフィットで行っていますが、特段燃費が悪かった記憶はありません。
寒さについてはハイブリッドカーよりも電動車の方が影響が大きいかもしれません。
ハイブリッドカーはガソリン車と電動車の中間にある存在です。
燃料を必要としますがエンジンで自力で発電しますし、エンジンは熱源にもなるからです。
それに対して電動車は自力では発電できませんし、熱源になるモノがありません。
バッテリーの電力が不安定になって電力が足りなくなっても、自力では発電できません。
エンジンがありませんので、走行してバッテリー温度が上がるまでは熱源になるモノもありません。
冬よりもむしろ、東京の夏の方がハイブリッドカーにはキツかったようです。
2022年の夏は東京でも40度近くにりました。
そのため、エアコンを強く効かせたら電力を大幅に消費してしまいました。
こうなると当然エンジンは発電しようとどんどん回転してしまうので、ガソリンを多く消費し、燃費が悪くなってしまうのです。
夏の暑さの問題もハイブリッドカーだけでなく電動車にも関係してくるでしょう。
エアコンをつけなければ車内の人が熱中症になってしまいますので…。
以下はホンダトータルケアでつけている私の燃費記録です。
このグラフを見れば気温が極端な時に燃費が下がるのがわかるかと思います。
ただ、燃費計算の結果は満タン法のため、約半月くらいズレています。
リッター30kmになったという話をしていながら最高値が24kmくらいになっていますが、近距離でもちょこちょこ走っていますので、平均するとこのような数値になります。
また、冬場が定説の通りの結果になっていますが、2月は1月の結果ともいえるので、私自身がまだ慣れていません。
出典:ホンダトータルケア |
燃費が悪い時は「あきらめる」
燃費が悪い時は、あきらめましょう😅
あっ…
「ここまで読ませてそれは無いだろう…」
とブラウザを閉じないでください…!
結局、運転の仕方やクルマの性能の問題というよりも状況の問題なので、ドライバーにもクルマにもどうしようもないですからね。
燃費が悪くなったとしても、リッター15km以上になるコトが多いので、
言うならば「燃費の良い純ガソリン車」くらいにはなってます。
たとえば、我が家の前車HR-Vでは燃費の良い時でリッター12~13kmでした(主に高速道)。渋滞などにハマればリッター10kmを下回ってしまいました。
※それでもi-VTECエンジンなので、ガソリン車としては燃費は良い方かも?
ようするに、燃費が悪くなる状況がわかっていればそれを避ければよいのです。
…いや、無理ですね😅
この中で言えば暑い日などは運転しない、渋滞になりそうな道は避ける、というのはできるといえばできますが、
それでもどうしても暑い日でも運転しないといけなかったり、わかりやすい道を走れば渋滞にも巻き込まれます。
そんな時でも当ブログでもまとめています「i-DCDのコツ」(ハイブリッドのコツでもある?)で走るようにすれば、純ガソリン車の燃費より悪いなんてコトはありません。
細かいコツは以前の記事を見ていただければと思いますが…
「エンジンで走行しながら電気をため、たまったらモーターで走る」
ですね!
これを基本で考えながら、
クルマをとりまく状況をみて対応して、楽しくドライブしていきましょう!
燃費についての研究記事はこちら▼
0 件のコメント:
コメントを投稿